英語が苦手で何が悪い

不要なものは心身が拒絶する。英語なんか勉強しない。開き直ろう。

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英語ができない日本人

中学から大学まで、日本人は週に何時間も英語を勉強し(させられ)てきましたが、まだ足りないってんで、小学校からになりました。

学校だけではありません。
TVやラジオでは連日英会話講座やワンポイントレッスンが流れ、街を歩けば英会話教室のポスターはサラリーローンよりも多い。
インターネットでは数え切れないほどの英語関連サイトがひしめき、無料メルマガや音声つき講義が飛び交っています。

日本人ってほんっとに英語が好きなんですねえ。

にもかかわらず、ほとんどの日本人は英語がダメです。

読めない。書けない。話せない。なかんずく聞き取れない。

いったいどうして?
英語教育って、なんのために存在するの?

教育システムがなっとらんのは事実ですね。
政府も行政もなんとか改善しようと焦ってはいるようです。小学校から取り入れたり、教える能力も疑わしいガイジン教師を雇ったり・・・。

親は親で、塾に通わせたり、家庭教師をつけたり、ホームステイに出したり、事情が許せばアメリカンスクールに通わせたり、なんとか我が轍を踏ませまいと涙ぐましい努力。

成果があがるケースもありましょうが、投資が無駄になるほうが多いようです。

それにしても・・・覚えが悪いのは英語だけでしょうか。

数学だって歴史だって物理だって古文だって、いろんなこと習ったけど、卒業したらぜーんぶ忘れちゃいました。なのに二次方程式や開平ができないと恥ずかしがる大人はいません。上弦の月と下弦の区別がつかなくても夜道を歩けます。

劣等生時代

中学校の成績表でとりわけひどかったのが、英語と体育でした。体育は生来運動神経が鈍いもので、致し方ありません。

英語は・・・英語は、英語教師が悪いっ! おお、臆面もなく責任転嫁。つか、逆恨み。

初めて外国語に遭遇する一般公立中学の一年生は、未知への不安と期待に緊張するものです。教師としてはそこでつまづかせると一生の不覚と、それぞれ工夫を凝らすのでしょうね。

われらがK先生は、まず英語の歌から入ったのです。毎回毎回「アー・ユー・スリーピン」とか「マイ・ボニー」とかを楽しく歌わせ、ときには簡単な挨拶会話などをはさんで英語に馴染ませようとしました。教科書はほとんど使わず、るんるんな英語タイム。そうやって1学期は終了。
ところが期末試験は、捨て置かれた教科書の中から、全然習っていないことばかりが出たのです。純朴な私は惨憺たる成績に打ちのめされました。
しかし目端の利く生徒は、このセンセは当てにならんから自力で教科書を読んでおこうと、自衛して試験に臨んだのでした。

その後もろくでもない教師ばかり。

あるとき当てられて和訳をしました。「それは王子様が作りました」と答えたら、先生いわく「違うでしょ。The prince made it だから正解は、王子様がそれを作りました」
たく、そんなふうに重箱の隅をほじくるから、日本の子供は英語がペケなんだよ。

英語が大好きな人や優秀な英語教師になった人の思い出話を聞くと、学校時代良い英語教師に巡り会ったことがしばしば挙げられます。
教師の責任は甚大ですぞ。

趣味は身を助ける?

若いころ趣味が高じてパキスタン航空でロンドンまで行ったことがあります。
同好の日本人と格安のフラットを借りて自炊生活。寒く薄暗くテレビもなく、窓は歪んで開かないオンボロ部屋の大家さんはパキスタン人で、間借り人も全員外国人のようでした。

自炊といっても、材料は近所のアラブ系スーパーに行って無言で買うし、外食といえばマックやピッツァなどファーストフードばかり。
夜は日本人同士連れだってパブやクラブでライブ演奏を見ながらビールを飲むのだけど、ラーガーかビターさえ言えれば事足りるわけです。
英語なんかできなくたって何年も暮らせらあ。

だから3か月滞在しても全然上達しませんでした。もっと恥ずかしいことに、事前に半年間英会話教室に通ったのに、というオマケがつきます。

そのころは数年にわたってイギリスの音楽新聞を購読していました。だけどとても読めません。好きなミュージシャンの記事が載ることは滅多にないし、見出しと写真をチラチラと眺めておしまい。ああ、もったいない。

ロンドンでは連れの日本人がわりと話せたので、頼りすぎの感がありました。

で、次は単身ニューヨークを訪れました。1週間あまりですが、グレイハウンドで東部の都市を巡り、行った先でその日の宿を捜す、筋書きのない文学の旅。
スーツケースがよその空港に運ばれたり、ホテルで従業員のストがあったり、ホテルのキーをなくしたり、吹雪で道に迷ったり、帰りのチケットが手に入らなかったり・・・たくさんのトラブルに恵まれて、必死でしゃべりまくる場面も多々ありました。数日で数年分の経験を積んだ気分。
だけど終わってみれば元の木阿弥でした。

熱しやすく飽きっぽい

インターネットを始めるより少し前のこと、ふと思い立って1年間NHKのラジオ英会話に取り組みました。テキストも買いました。テープに録って1日数回流して復唱して・・・。
2年目もテキストこそ放棄したけど聞き続けました。
なんであんなに熱心だったんだろう。

それで何か得るものがあったかというと・・・しょぼん。

さらに昔、フランス語会話にもトライしたんです。やはりNHKラジオで半年間。当時の住居は電波が届きにくくて、テキストだけでなく教材のカセットテープも買いましたよ。
次第次第に細ってきて、立ち消え・・・。

このごろは地震が多発していますね。
うちでも部屋中ぐしゃぐしゃになりました。たいした被害はなかったのですが、片づけをしていたら、散乱した本の間から、「リンガフォンスペイン語コース」が出てきて、思わず赤面。あまりに昔のことで何万円だったか忘れたけど、大枚はたいて購入したテープの封が切られていたのは1巻だけ。

このように書き並べて我ながら驚いたのですが、私って外国語習得にずいぶん熱心だったんですねえ。
成果はさておき、そういう素地があったから、英語版を作ろうと思いついたのかもしれません。

未だに片言もしゃべれないのは、動機の問題でしょう。
フランス語やスペイン語に関しては、なんのためにやりたいのか、明確な理由を見出せなかったのです。ヒマだから○○語でも・・・といった感覚。
英語については、英語くらいかじってなくちゃ・・・程度のもの。

崖っぷちに立たされたわけではないのだから、必死になれるはずがありません。
ちょっとくらい覚えたとしても、実践の機会が皆無なので(自ら作ろうともしないし)、維持できっこないのです。

生まれつきの能力は影響するか

強がりみたいだけど、私が特別に無能ってわけじゃないですよね?
半年とか1年の語学留学をした人でも、流暢どころかブロークンそのものだったり(だから留学の話を避けたがる?)。

どんなに真剣に努力してもまるきり身につかない人々は確かにいます。天賦の才を生かし短期間で楽々習得できる人々と同様、全人口の数パーセントを占めます。彼らは特殊なのです。
ほとんどの人は、私とどっこいどっこいではないでしょうか。

足し算引き算を今でもできるのは、必要だからです。

英語が身につかないのは、必要ないからです。
大人になって英語と無縁の仕事につけば、英語など忘れ去るのは当然です。

真に必要な状況に置かれたら、否が応でも一定レベルに達するものです。

外国人力士はあっという間に日本語ペラペラになりますよね。
外国人野球選手は日本で何年稼いでもさっぱり話せません。

アメリカの大リーグに行った日本人はあんまり上手じゃないようですねえ。日本人記者にばかり追っかけられてるからかな。

一方、中田クンや愛ちゃんには天与の資質を感じてしまいます。
凡人が一部の恵まれた人をうらやんでも始まりませんけどね。

No more English

英語が嫌い、英語ができないと悩む前に、今の自分に英語はほんとうに必要なのか、それを見極めることが大切です。覚えておけば将来役に立つかも・・・では苦痛だし、無駄です。

夏休みの宿題って、ぎりぎりになって追い込みをかけるのが効率的な対処法です。いくら叱られようと、バカンスは遊びまくるべきです。

毎日コツコツと一定時間ずつ取り組めば、全部終えるのに40時間かかるとします。夏休み最後の日にだだっと集中すれば、7時間で済んじゃうんですよ(内容はともかく)。火事場の馬鹿力みたいなもんですね。
かといって、夏休み初日に7時間で仕上げようとしても絶対に無理です。それが潜在力の不思議。

日本人なんだもの、英語よりも重要なものは人生に山とあります。今はそれらに力を注ぎましょう。
ある日突然英語が必要な状況に陥ったら、その時点で焦ればいいのです。平時に覚えるよりずっとスピーディに身につきます。

私はもはや英語を勉強するつもりはありません。
もっと上手くなればそれにこしたことはないけど、そのためにわざわざ時間や気力を費やす余裕などないのです。

この程度の英語力でも、ちゃんと英語のウェブサイトを運営し、英文メールをたくさんもらって、コミュニケーションも曲がりなりにできています。
それでじゅうぶんではありませんか?






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